映画の撮影用に本物そっくりのスフィンクスを作った。
古代エジプト、スフィンクスは神聖な存在としてつくられたもの。詳しい事はわかりませんが、あれだけの巨大な建造物を作り上げるのに、重機がない時代にどれだけの人が関わって作られたのだろう。
「1日これだけ払うからちょっとスフィンクス作るの手伝ってくれる?」とか、「ちょっと万里の長城が手間かかるから、人工代かかるなー」なんてことはないですよね。
作業者はほぼ力関係で無理やり労働をさせられて作っていたんだと思います。
お金の為でなく、強制的に。
その当時「奴隷」と呼ばれる制度が当然のようにあって、当然のように奴隷として人が人を扱っていたのです。
では、現在の社会であれだけの大きなものを、商業ベース以外でお金をかけずに作れるかと言ったら、それは難しい。
人はやっぱり同じ人間なんだという考えが、世界中で血を流しながら、進んできて、奴隷制度がなくなりました。
そこで通貨制度を設け、だれでもお金があれば人を扱えるようになり、物も購入できるようになりました。そしてその資源を使い更にお金を作ることもできる。
お金がすべてではないですが、お金がなければ血が流れてしまう。
お金がすべてではないけども、なければ活動できない。
当時スフィンクスを作った人たちは、どんな気持ちで作業していたのでしょう?