キッチンやシステムバス、インテリア建材などのフローリングや壁紙など、デザインやカラーリングにはトレンドがあります。
このトレンドは、1年毎に変化が現れるわけではなく、3~4年かけて徐々に変化していくイメージです。
現在の住宅におけるトレンドは、ナチュラルテイストは根強くここ3~4年は、このナチュラルテイストの中でのカラーテイストが変わってきています。
ちょっと前まで、ラスティックと呼べれる自然に近しい素材や、カラーが多かったですが、ここ最近では、ちょっと落ち着いたアースカラー「ベージュ、グレー、ブラウン」の入ったカラーリングが人気ですね。
実はこの色合いなどのトレンドって、毎年4月に開催される、ミラノサローネという世界最大規模の家具見本市、正式名称「Salone del Mobile.Milano サローネ・デル・モービレ・ミラノ」がインテリアのトレンドの最先端と言われています。
このミラノサローネで展示されいる家具やインテリアが、数年後に日本でトレンドになる傾向にあります。
今現在トレンドになっている「アースカラー」なども2~3年前のミラノサローネで多く展示されたカラーですね。
そこで、今年2019年に開催されたミラノサローネから、今後のインテリアトレンドを予測してみましょう。
まず、木材では近年多かったウォールナット、マホガニーなど「赤系」の樹種で濃い色合いがでしたが、少し落ち着いた色合いの「薄茶系」の木目バリバリの木材ではなく、わりと綺麗めな「柾目」の木材が来るのではないかと予想しています。
ここ数年のアースカラーのトレンドは変わらず続いていくのではないでしょうか。
住まいるラボでも提唱している「北欧デザイン」やリノベーションコンセプトの「natura」などは、もちろんこのアースカラーがとってもしっくりくるデザインです。
そしてこれから注目なのは、「アウトドア」。屋内と屋外の境目をシームレスに考えるコンセプト。
最近住まいるラボでも多い、「土間収納を広くする」というのも、このアウトドアというコンセプトに近い考え方でもあります。
屋内と屋外をつなぐ空間設計など、いろいろ考えると面白いですよね。もちろん昔からそんな空間設計はありますが、トレンドというのはまわってくるものですから、現代のデザインや素材が、ひと昔前の空間をより洗練されたものへと変化させることができます。
ミラノサローネに行ってきたわけではないですよ。イタリアのミランに行ったのは、私が24の時だから、もう20年前ですね。お金も持たずに一人でヨーロッパでふらふらしていた時です。あの時にもっと勉強しとけばよかった!とは思いますが、言葉もろくに話せなかったですが、一人で異国を旅したことは今でもいい経験だったなと思います。
話しが変わりましたが、とにかく日本のインテリアトレンド予想は、
・アースカラーは続く
・ラスティックな木目ではなく、キレイめな「柾目」の木目が来る
・アウトドアのコンセプトで、屋内と屋外をつなぐデザインが来る
というところではないでしょうか。
半年から数年後、この記事を読み返すのが楽しみです。また、4月に開催されるミラノサローネにも注目ですね。